京都マンション管理評価機構

お知らせ

理事長就任あいさつ

理事長の就任にあたって 鈴 木 克 彦

このたび、本年6月に開催された2022年度定時総会におきまして、谷口浩司理事長がご勇退されたことに伴い、後任として理事長に選任されましたので就任の挨拶をさせていただきます。 昨年、本機構は一般社団法人となりましたが、このような記念すべき期に理事長職を引き継ぐことになり、あらためて重責を感じている次第です。
マンションのストックが全国で700万戸にも達したことで、各種の法制度も整備されるようになり、マンション管理の重要性が今まで以上に認識されるようになりました。 昨年(2022年)からは、地方自治体がマンション管理組合の運営状況や経理実態、修繕計画などをチェックし認定する「マンション管理計画認定制度」もスタートし、いよいよ「マンションの価値は管理で決まる時代」を迎えようとしています。

高経年マンションが主流になる今後は、成熟社会と言われる時代の要請にふさわしい住宅流通市場に向けて、管理組合、不動産事業者、自治体、金融機関が相互に連携して情報提供していくことで、 消費者の立場に立ったマンション管理情報を公開し、流通市場と連動していくような社会構造への改革が求められています。 こうした情勢に対し、既存マンションの適正な流通と管理組合の運営能力の向上に寄与することを目的として、これまで持続的にマンション管理情報を発信してきた本機構への期待はより一層高まることが想定されます。

マンションは社会的資産です。ストック活用時代において良好な管理によりマンションの価値を向上させていくことは都市文化を継承し、同時に都市居住の質を高めていくような、地域のまちづくりにも積極的な貢献を果たすものでもあります。 このようなマンションが社会的資産として都市環境の主要な構成財となれば、そこには持続的な居住文化が醸成され、マンション文化という新たな都市文化をもたらすことになるでしょう。
会員の皆さまのより一層のご支援、ご協力をいただきながら諸活動をより充実させ、社会の要請に応えられる機構として発展すべく責務を全うさせていただく所存ですので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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